大みそかに恵幸川鍋(えこがわなべ)を振る舞う「大みそかは、除夜の鐘と恵幸川鍋でエコにこっ!」が大みそかの12月31日、鶴林寺(加古川市加古川町)と常楽寺(東神吉町)で行われる。主催は加古川「恵幸川グルメ」プロジェクト。
恵幸川鍋は加古川市職員の自主研究グループ「エコがわさん」が考案。同グループは、「加古川でエコなことをしよう」と発足した。地元野菜を使うことで輸送コストが抑えることができると考え、考案した。鍋は加古川で400年の歴史を持つ高松清太夫老舗の「高松味噌(みそ)」と、同市で唯一の酒蔵「岡田本家」の「盛典」の酒かす、地元食材を使う。現在は「恵幸川グルメ」として、鍋のほか、ラーメンやローストビーフ、チーズタルトなど12店舗で提供している。
初開催となる同イベント。開催地について、同プロジェクトメンバーの三井尊文さんは「鶴林寺住職の吉田実盛さんとは、2019(平成31)年の『ニッポン全国鍋グランプリ』の出場に際して、祈とうしていただいた。以前から、鶴林寺で恵幸川鍋を振る舞いたいと伝えていた」と振り返る。常楽寺は、プロジェクトメンバーと関わりがあることから開催地になったという。鶴林寺は約300食、常楽寺では約50食分を用意する。大根や白菜などの地元食材は、松井農園(稲美町加古)が用意する。
三井さんは「寒い中で、恵幸川鍋を食べて温まってほしい」と来場を呼びかける。高松清太夫老舗の高松美幸さんは「加古川市民の家庭の味をぜひ楽しんでもらいたい」と意気込む。
開催時間は、鶴林寺=22時30分~、常楽寺=23時~。入場無料。