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加古川在住の服飾家が手がける裁縫箱が「おもてなしセレクション」受賞

溝口さんと「音琴otokoto缶 キモノ」

溝口さんと「音琴otokoto缶 キモノ」

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 加古川在住の服飾家・溝口りかさんが製造販売する裁縫箱「音琴otokoto缶 キモノ」が12月9日、「OMOTENASHI Selection(おもてなしセレクション)2025年度第2期」を受賞した。

裁縫の様子

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 同賞は、「日本のおもてなしを世界のOMOTENASHIへ」を合言葉に活動するOMOTENASHI NIPPON実行委員会が発表。第2期では、日本全国36都道府県の事業者の商品・サービスを選定した。同商品は、独自性やデザインの美しさなどが評価されたという。

 同商品には、裁縫中の針置き場になる「音琴otokoto ring」、小さいサイズのピンクッションが入る。同リングの素材はネオジウム磁石で、針休めとして使う。「一般的なピンクッションは大きく、針が埋もれてなくなることがある」という溝口さん。自身の経験から、針が埋もれてしまわないサイズにした。ピンクッションはふたの裏側に付いており、開けるとすぐに裁縫を始めることができる。

 リングやピンクッションに使う着物は古着店などで購入する。溝口さんは「店では、しつけ糸が残った状態の未使用の着物が数多く販売されている。日本の魅力的な文化が、誰にも着られることなく、最後は廃棄される場合もある。もったいないこと」と話す。「着物を取り入れることで、外国人にも、日本の文化を身近に感じてもらいたい」とデザインに取り入れる。

 溝口さんは「自信作だったが、『音琴otokoto缶』は、手に取ってもらって初めて良さがわかる商品。実行委員会から特別推薦状が届いた時はうれしかった」と振り返る。「外国人が、手に取ってくれる、世界に持って帰ってもらえる商品に育てたい」と意気込む。

 価格は5,280円。専用サイトなどで扱う。

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