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加古川「カフェ ビオラ」、新米で新メニュー 香美町の農家が米を無償提供

新米を手にする岸田毅志さん(左)と白岩寧さん

新米を手にする岸田毅志さん(左)と白岩寧さん

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 加古川の「カフェビオラ」(加古川市東神吉町、TEL 079-422-9855)が10月28日、新米を使った新メニュー「おこめ定食」の提供を開始する。

提供が始まる「おこめ定食」

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 同店はNPO法人「ビオラ」が経営する就労継続支援B型事業所。同店では障害がある人が雇用契約を結ばずに、ホールでの接客や厨房での調理作業などの手伝いを行っている。2023年9月には、新たな作業スペースとして敷地内にパン工房を建設。製造したパンはイートイン、テイクアウトで提供・販売し、加古川のご当地鍋「恵幸川(えこがわ)鍋」をヒントにした「恵幸川パン」も用意する。

 今回提供を始めるのは新米・コシヒカリを使った「おこめ定食」(500円、1日限定20食)。おかずは、同鍋をベースに作る恵幸川豚汁、ナスの塩こうじ漬け、たくあん、梅干し、明石のり、自家製キュウリのぬか漬け。卵は、高砂の鶏卵メーカー「籠谷」が提供する奥丹波の生卵(3個まで)か厚焼き卵焼きから選べる。定食に「卵焼き」(一皿、定食に150円追加)、生卵1個(定食に50円追加)が追加できる。ご飯は2杯までお代わりができる。新米がなくなり次第終了。

 新メニューで提供する新米は、兵庫県香美町在住の農家・白岩寧さんが生産。50キロを無償提供した。同NPOの岸田毅志理事長と白岩さんとは約40年来の友人の間柄。今年の夏に再会した際、岸田さんから「米が手に入らなくて困っている」と聞き、「昔から知っている仲間が今でも人のために頑張っている。自分にできることがあれば協力したい」と無償提供に至った。生産するコシヒカリは「粘り・甘味」が特徴。除草も機械で行うなど、減農薬で生産する。

 岸田さんは「提供してもらった新米を、おかずと共に楽しんでもらいたい。皆さんがビオラで食事をしてくれることが社会貢献の一助となる。ぜひ食べに来てほしい」と来店を呼びかける。

 営業時間は9時~15時(ランチは11時30分~14時30分)。日曜・月曜定休。

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