
パンの製造販売などを手がける「ニシカワ食品」のストレートショップ(加古川市野口町、TEL 079-426-8781)が4月8日、同社敷地内にリニューアルオープンした。
同社は1947(昭和22)年、加古川駅前に「ニシカワパン」を創業。パン工場と直営ベーカリーを展開するほか、加古川市、播磨町、稲美町の公立の小中学校に給食用のパン・米飯を製造し供給。 2007(平成19)年には石窯パン工房「パン・ド・ミ」、2023年には加古川駅前のカピル21専門店街に「PANTOAAU(パントアーウ)」を、それぞれオープンしている。
工場併設型のストレートショップは、40年ほど前にプレハブでスタート。2006(平成18)年には2代目の店を本社1階に開業。本社移転のため2022年より、プレハブで仮営業していたが、工場増設工事に伴い昨年10月から一時休業していた。同社営業部長の太田秀和さんは「休業中もショップ再開を望む声が多くあり、それだけお客さまから期待されていると感じた」と振り返る。
同店は通りから目立つようにと、「シックな」黒色のコンテナを採用。大きなガラス張りにすることで店内の様子を見ることができるようにデザインした。
同店では、ニシカワ食品で取り扱っている約30種類のパンを通常価格より安価で販売する。太田さんは「パンの製造は注文数をジャストで作ることは難しい。SDGsの観点からも、注文数を超えたパンを廃棄せず、ここで販売している」と話す。菓子パンは一律118円で販売し、「喫茶店の食パン」(6枚切り、220円)、「こだわりマイスター」(5枚切り、230円)などをそろえる。工場で食パンをスライスした時に出る「耳」(1グラム0.1円)や、菓子パンを作った時に出る「切れ端」(1グラム0.5円)を量り売りするほか、工場で製造したできたてのパンを1日2種類限定で販売する。
太田さんは「製造工場の機能を生かして、直営店との連携を模索していく。ぜひ気軽に立ち寄ってほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は7時~18時。