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稲美町の焼き肉店に朝採れ野菜の直売スペース 地元農家を応援

「和牛工房ゆかり」店内に設置された直売スペースと生産者の芝地加代子さん

「和牛工房ゆかり」店内に設置された直売スペースと生産者の芝地加代子さん

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 稲美町の焼き肉店「和牛工房ゆかり」(稲美町野谷、TEL 079-496-2929)が地場野菜の販売スペースを設けて、2月18日で1カ月がたった。

芝地さんの野菜を使った「黄金藁(わら)焼きA5仙台牛ローストビーフランチ」(2,200円)

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 赤身和牛専門店として山形牛や仙台牛の牛肉を提供する同店。2022年のオープンから地産地消にも取り組んでおり、米は店の前の田んぼで収穫されたものを提供する。店主の岡島弘明さんの「地元の食材を広めていくことも自分の役目」という考えから、地元農家の販売スペースを設けた。

 野菜の生産者は「かよちゃんファーム」(神戸市西区)の芝地加代子さん。自宅近くの約70アールの畑で50年以上、野菜や果物を育てている。白菜やキャベツ、カリフラワー、大根、ミカン類など年間30種類以上を生産している。芝地さんの農場を手伝う協力者が、同店に野菜販売スペースの設置を打診したことがきっかけで実現した。「実際に野菜を食べ、農場を視察した上で設置を決めた」と岡島さん。「おいしいのはもちろん、ほぼ一人で生産し、こだわりもすごい」とも。現在72歳の芝地さんがユーチューブやインスタグラムなどで新品種や生育方法などの情報を得て、実践していることにも感銘を受けたという。芝地さんは「特にこだわっているのは土作り。『くん炭』を使うことで雑菌が増加しにくく、虫も近づきにくくなるため低農薬が実現できる」と話す。

 現在の商品は、朝採れの白菜(150円)、キャベツ(150円)、白ネギ(100円)など。同店では設置料や手数料を取らないため、低価格が実現できるという。岡島さんは「購入されたお客さまから『おいしかった』という声をよく聞く。飲食をせず野菜の購入だけでもいいので、新鮮でおいしい野菜を味わってもらえれば」と利用を呼びかける。芝地さんは「たくさんの人との巡り合わせに感謝。これからもおいしい野菜を皆さんに届けたい」と意気込む。

 販売は土曜の11時30分~。

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