建て替えで取り壊しが決まっている兵庫県立いなみ野特別支援学校(稲美町国安)の校舎で10月から、校舎に絵を描くアートプロジェクトが進められており、12月11日~13日には締めくくりとして全校児童・生徒で体育館のペイントを行った。
1980(昭和55)年に開校し、44年目を迎えた同校。今年4月時点で定員を100人以上上回る352人が通い、スペース不足が続いている。さらなる利用者の増加が見込まれることから、兵庫県は全面建て替えにより定員を350人に増やすことを決定。新校舎は2027年の完成を予定している。
同プロジェクトは長年親しんだ校舎に感謝を伝えようと企画。学校のキャラクター「いなみん」や体育祭の思い出のシーン、教室の窓枠を利用して電車の車両を描くなどした。12日には、高等部・中学部・小学部の全員が参加して体育館の壁面に感謝の思いを込めて花やハートの絵を描いた。高等部の女子生徒は「児童、生徒全員で取り組めたのは楽しかった。校舎がなくなるのは寂しい気持ちもあるが、新しい校舎での学校生活が楽しみ」と話していた。
校舎とは12月20日の終業式でお別れとなる。