加古川の鶴林寺(加古川市加古川町北在寺 TEL079-454-7053)で10月13日、「十三夜観月会」が行われる。
暦の「十三夜の日」に境内を開放して行う同イベントは今年で30回目。
同寺院住職の茂渡俊慶さんは「1976(昭和51)年に三重塔が火災被害に遭い、その後10年間は防犯上の観点から夜間は境内を閉鎖していたが、期間中のある夜にお堂を煌々(こうこう)と照らす月の光を見てたくさんの方にこの光景を見てほしいと観月会を開いている」と話す。
当日は、技芸の神という「月天(がってん)」を祭り、自然への感謝を込めて、僧侶たちが仏教音楽の一つ「天台声明(てんだいしょうみょう)」を月に向かって唱(とな)える「法楽(ほうらく)」、虚無僧(こむそう)による尺八の演奏を行う。
このほか、さまざまなジャンルの出演者がステージパフォーマンスを披露する「お月見コンサート」を開く。加古川出身のアーティスト・森本千鶴さんと八重尾雄太さんによるピアノユニット「call....it sings」が月明かりの下で、オリジナルソングや秋の童謡、唱歌などを披露し癒やしの空間を演出する。
茂渡さんは「もともとお寺は地域の人々に開かれた地域コミュニティーの役割を担っている。気軽に地域の方々に足を運んでもらうきっかけになれば」と話す。
開催時間は18時~21時。入場無料。