加古川市の日岡山公園で10月1日から、展覧会「日岡山パブリックアート展 みて!さわって!ふれあって!」(加古川市加古川町)が開催される。
主催は、日岡山公園を拠点に活動するNPO法人「加古川緑花クラブ」。屋外空間を使い、アートに直接触れ合ってもらうことが目的。同事務局の安尾昌子さんは「美術館とは違う屋外の自然に触れ合える空間で非日常のアートを体感してもらいたい」と話す。
期間中、「展示」「遊ぶ」「ライブアート」「ステージ」「体験」「販売」の6カテゴリーを用意し、木や植物などの自然物を使った屋外展示や体験教室を行うほか、パフォーマンスステージ、飲食物や雑貨の販売などを展開する。
「開催に向けて5月から実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた」と安尾さん。「作品を作るに当たって、地元の人が家の庭などにあった木や石などを無料で提供してくれ、いろんな材料を集めることができた。提供してもらったものは全部使いたい」とも。
会場には、元ふとん店から提供されたという布で作る「風のトンネル」「森の秘密基地」をはじめ、随所に工夫が施された作品がズラリと並ぶ。集めたペットボトルと古着で手作りした「スーパーかかし隊15」は各作品の案内役に変身するという。
「当展ではプロが作った目を引く作品があるわけではないが、いろいろな人が準備から関わり、みんながワクワクしてくれているのが一番いい状態。『始まったらまた行くわ』と声を掛けてくれる人も多い」と安尾さん。
「日岡山は、桜の季節以外はなかなか人が来なくて寂しい。展覧会をきっかけに足を運んでもらい、木の魅力や自然の面白さをぜひ感じてもらいたい。子ども連れで秋の日岡山をゆったり満喫してもらえれば」と来場を呼び掛ける。
入場無料(体験教室など、 一部材料費別途)。10月30日まで。