加古川に子育てママのためのスペース「ママプロサロン」(加古川市加古川町)がオープンして1カ月が経過した。
同スペースは企業のアイドリングタイムを借り受け、加古川ベイビーカフェが運営。「母親の子育てと働くことの両立」を目的に、未就学児と親を対象にしたプログラムを企画するほか、子連れ利用ができる「ママコワーキングスペース」を設ける。同団体代表の溝口のりこさんは「加古川にママが気軽に立ち寄れる場所を作りたかった」と話す。
同スペースでは、Wi-Fiやコーヒーサービス、パソコン貸し出しサービスなどを提供するほか、子どものおもちゃや絵本など、子連れでも安心して来館できる設備を整える。打ち合わせやモノづくり、教室の開催や勉強など、さまざまな用途で使えるという。
「子育てをしながらも社会と関わる機会をつくれたら」と溝口さん。「ここでは回りに気を使わず、安心してママ自身の活動にも取り組んでほしい」と話す。
週1度、地域交流の機会として開く「子育てシェア ママサポDAY」では地元で活躍する人を講師として呼び、ママたちに学びの機会を提供する。「参加者同士のつながりを作ることはもちろん、地域で活動する講師を紹介する機会にもしたい」と話すのは、ママサポーターと呼ばれる資格を取り活動に関わる田中文音(あやね)さん。
ママサポーターが週1度、施設にいることで、子どもの見守りを代わってくれる役割を担うという。
初開催の「ママサポDAY」に3歳と1歳の子どもを連れて参加した母親は「引っ越してきたばかりで何も分からない中、安心して来られる場所ができた。子どもの情報はもちろん、母親同士がつながれる場所を探している人は多いと思う」と期待を寄せる。
「お茶する感覚で気軽に来てほしい。みんなが心地いい空間を作れたら」と溝口さん。「まずは、活動自体を知ってもらい、地元のママが何かあった時に頼れるような場所にしていきたい」と意気込む。
営業時間は12~16時(月曜は10時~)。土曜・日曜・祝日定休。利用は会員登録制。1回500円。会員の無料サービス内容はワンドリンク、パソコン利用、打ち合わせ用オフィス利用など。有料でスキャナー、ファクス、コピー印刷、ケータリングなど。会員は利用無料。